行政書士はヤミ金和解交渉してくれる?安く闇金解決したい
行政書士ではヤミ金和解交渉は出来ません。そもそもこうした交渉などを行う資格ではありませんから、違法行為となります。行政書士がヤミ金和解交渉としてヤミ金業者に話を持ちかけても、業者側は交渉に応じる義務はなく、むしろ話を難しくし、解決への道が閉ざされてしまうおそれが生じることとなり得ます。
ヤミ金業者も取り締まり対象ですが、行政書士も行政書士法違反として取り締まり対象になってしまいます。
ではヤミ金問題の解決はどうすればいいかですが、弁護士に依頼を行うことが最善です。弁護士は依頼人の利益になるように最大限のことを行わなければならず、しかも依頼人の代理人となる資格を有する立場ですから、交渉ごとなども任せてしまえる存在となります。
彼ら弁護士が間に入ることで、違法行為などがあればそれは弁護士は看過しませんから、警察への告発などへと繋がっていく事となってしまうわけです。業者からすれば、ヤミ金交渉で失敗して警察沙汰になることを恐れますので、和解あるいはヤミ金による被害を食い止めることに繋がるでしょう。
和解交渉だけではなく、違法行為について警察への告発なども行える存在ですから、ヤミ金交渉に当たっては弁護士に任せることを真っ先に考えなくてはいけません。では、行政書士とは何が違うのかですが、行政書士はそもそも役所に対して依頼人に代わり申請書類の代理作成及び代理申請が出来るだけの存在です。
多少の例外はあり、通常であれば税金感駅の書類作成は税理士だけになりますが、自動車税などの租税公課の一部については、行政書士が代わりに書類作成などを行う事も認められています。行政書士でも他の士業に関する業務の一部は担えるわけですが、だからといって出来ないものは明確に存在し、このヤミ金交渉などもそもそも行政書士が行える範疇の仕事ではありません。
ヤミ金業者からすれば、行政書士が交渉をと持ちかけられたところで、それに応じなければならない道理がありませんし、法律に基づいての行為ではありませんので、相手にされないでしょう。
ヤミ金に関する相談は、原則として弁護士に行う事と悪質な場合は警察への相談を行う事が求められることを、依頼者側がしっかりと認識して行動をすることが求められます。
昨今、行政書士が行う仕事を拡大させている背景もあり、行政書士が請け負えないとされる部分のグレーゾーンについて問題になりつつありますので、依頼者も依頼料などだけで判断せずに、確実な解決に向けて誰に依頼を行うのかをしっかりと考えなければなりません。